3月にはいりました
暖かくなり、花粉症に悩む方はさぞつらかろうと思います スギヒノキはわたくし大丈夫です
胆嚢にドロ のお話
先生、胆嚢に泥は悪者ですか?
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一概にそうはいえません
胆泥症のみであれば経過観察でよい可能性があります。胆嚢内に胆汁ではなく泥化したものがたまった胆泥が増えているのか、もうずっと同じくらいのまま推移しているのか、まわりの肝臓は炎症を受けているのか も大事なポイントです
先生、膵炎の治療をしていてよくなりません
慢性で治らないといわれました
そんなことありますか?
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あるようなないような
そもそも膵炎は併発疾患であることもあります
基礎疾患がない場合は残念ながら治りにくい慢性膵炎かもしれません
が、エコー検査しましまか?胆嚢や胆管の評価をしましたか、と聞いています
胆嚢内に泥がある個体は一部に慢性胆嚢炎の場合があります、その場合はサイトカインなどの炎症情報が胆汁と一緒に胆管に排泄されます
胆管は十二指腸につながり、そこには膵管もつながっています。勘の鋭い方は気付きましたよね 膵管から炎症情報が膵臓併発逆流して感化したら膵炎になりえるのです
ですから胆嚢胆管に問題があるこは隠れ慢性膵炎は多くみられます
先生、胆嚢内に泥があるのはわかります
肝臓の値が正常で症状がないなら大丈夫ですよね?
‐
とっても大事な質問です
半分正解です
肝臓の尾状葉や方形葉など胆嚢をつつんでいる肝臓の炎症は血液検査ではわからないことがほとんどです。人間でもそのようなケースありますよね、
さらにいうと肝臓は胆嚢からの炎症により、胆嚢とった癒着することが多々あります。そして癒着すると急性炎症→慢性炎症なわけですが
肝臓はアポとーシスして残念ながら痩せていきます。肝臓の炎症は太った肝臓とは限らないんです。痩せた肝臓は残念ながら戻らないことが多く肝機能は下がっていきます。
先生、手術で取るべきですか?
‐
胆嚢の状態によります
急性胆嚢炎で症状があり、胆嚢が破裂するリスクあるいは炎症によりDICリスクがあるなら
うちの病院では胆嚢摘出をすすめています。
胆泥症のみ、症状なしは経過をみることも多いです
粘液嚢腫に関してはあまり記載していませんが、高齢のことがおおいため見つけたらすかさず
手術、ではなく全身状態などモニターしつつ、飼い主さまと一緒に考えていくことが多いです
さて、まつばら動物病院では働いてくれる方を募集しています。
獣医師、看護士、トリマーのかた読んでいますか^^)
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