ネコ5歳くらい 夜間診察血尿が主訴
某病院→猫専門病院で治療とのこと
膀胱結石を伴う血尿にて治療中とのことでした
さて検査をすすめていくと、
なるほどですね これは尿管がかなり拡張しており
さらに腎盂も拡張で腎臓まわりに腹水のように尿がうっ滞しています
レントゲンでも腎臓 膀胱さらには尿道内に結石を認めました
困ったことに陰茎内の結石が尿閉を起こし急性腎不全初期であると判断されました
腎数値がまだ上昇軽度であったので膀胱破裂リスク低減の為
鎮静し尿道カテーテルを用いての尿閉解除を試みました
が
陰茎内の結石がカテーテルをまげてしまうのです
つまり結石が尿道の中にがっつりはまっています、と
中略
今後再三にわたり膀胱の石が陰茎内に落ち込むリスクを考慮すると
膀胱結石は取るに越したことはないとのことで
今回は膀胱結石→5mmほどに拡張した左尿管切開で尿管結石摘出
→会陰尿道ろう を行いました
これで今後このような事態になる確率をぐんと低下させられました
残念ながら結石はシュウ酸カルシウムでしたので尿phに関係なく発生リスクがるということで
かなりモニターが重要なケースと考えられます
この子は腎結石もあるので今後もしっかりとケアおよびモニターが大切です
*冬季は飲水量が減ってしまったりと尿が濃縮され膀胱炎リスクが上がります
一見したところただの膀胱炎では、とおもってもこんなこともあるのだと感じた例です
難治性膀胱炎でお困りの方はぜひ相談ください
♯難治性膀胱炎
♯会陰尿道ろう
♯尿管切開
♯ストルバイト結石
♯シュウ酸カルシウム
♯尿管拡張
☆株式会社MAH では勤務獣医師を募集しております
パート 社員ともにOKです
社会保険 雇用 労災完備
交通費支給 セミナー補助
現役人医による内視鏡
セミナ―や外科スペシャリストによる実習セミナーも参加できます
獣医5人(非常勤含) 看護師5人 トリマー4人
でございます
一緒に働いてみませんか?
info@ma-animal.com
松原 まで
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
まつばら動物病院
住所:東京都江東区枝川3-4-9
ガーデンハウス照1階
TEL:03-6666-4745
夜間21から24時は救急対応 ※事前にお電話ください
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
備えておくと安心!動物病院スタッフが教える豆知識
「豊洲」駅近郊で小動物の一般診療や夜間救急診療、トリミングなどを行っている「まつばら動物病院」では、飼い主様や動物たちにとって私たち獣医師が『一生のかかりつけ医』となれるよう真摯な対応と信頼関係の構築を大切にしています。
スタッフブログでは、豊洲の「まつばら動物病院」に来院した動物たちの症例や難しい病気を図や写真を用いて分かりやすく解説致します。皆様の大切な家族である動物たちが万が一の事態に巻き込まれてしまったときに役立つ対処法や情報が満載のブログとなっておりますので、もしものときに備えてチェックしておきましょう。