会陰ヘルニア
去勢をしていないオスに発生が多いです
肛門まわりの筋肉が萎縮して中の腸管やら皮下脂肪、さらには膀胱がとびだしてしまう
状態であり、膀胱脱は救急性が高いことがあります
今回は10歳 ダックスフンド 未去勢雄
激しい便秘をともなう膀胱脱
尿を抜いてもお尻周辺ははたるんたるんです
ヘルニア嚢は膀胱だけでなないのですね
定石通りに去勢手術を行います
そして
同じ横臥位のまま
結腸固定します
メス刃でやさしく腸粘膜を刺激し腹壁の左側に固定
PDS糸で固定します ダックスさんなので縫合糸に反応しないように大切な配慮です
体勢をジャックナイフぽく変えまして
まず乾綿を肛門に入れて巾着縫合
術部を消毒します
外から指にて一番くぼむ辺りを縦切開し
ヘルニア内容物の確認
内閉鎖筋を仙骨あたりより剥離しまして
筋フラップを作成します
メッシュや総鞘膜の一部を利用する方法もありますが
もちろん使いません
中略
→
外肛門括約筋と内閉鎖筋、さらには一部尾挙筋
を使用しました
見た目は痛々しいですが
正常な排泄を行うためのいざしかたない手術といえます
※
♯去勢手術
♯結腸固定
♯左右 ♯会陰ヘルニア整復
♯内閉鎖筋フラップ
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