13歳 中型犬(10kg超) 数日間の食欲不振・元気消失
腹部超音波検査にて上部☝の構造物を発見
右腎臓の一部を巻き込んだ非常に悪性度の高そうな腫瘤あり
腎数値が正常値ぎりぎりだったこと、FNA(細胞検査)にて異型細胞の検出があったこと
以前に脾臓の破裂にて(病理結果は血腫で良性でしたが…?な部分もあった)緊急手術歴のあること
などより飼い主様との相談より…
開腹手術に至りました
右腎臓ですので大静脈との癒着がありかなり、また13kgを超える個体ですので
かなり術部が深く困難を極めた手術となりましたが
たいした出血もなく
摘出完了です
術後一過性の腎数値の上昇がありました、また赤血球や血小板数の減少は微々たるものでした
残念ながら今回の病理組織検査の結果は前回の良性とは程遠い
「血管肉腫」となってしまいましたが
抗ガン剤などの対応は再度飼い主様との相談で決めていきたいと思います
また前回の脾臓が血管肉腫だったのでは?との疑問もあるので検査を行った病理検査会社とも
ディスカッションしながらより良い治療プランの提供を目指します
株式会社MAH まつばら動物病院では勤務して頂ける従業員を募集しております
本ブログのように高度な外科から予防医療まで幅広い症例を扱っております
獣医師 看護師 トリマーの方々
新年に新しいセンター病院の開院も控えております
ぜひ実習や見学にお越しください
学生の方もお気がるに
info@ma-animal.com 松原 阿部まで
03-6666-4745
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まつばら動物病院
住所:東京都江東区枝川3-4-9
ガーデンハウス照1階
TEL:03-6666-4745
夜間21から24時は救急対応 ※事前にお電話ください
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大前提として
腎臓→尿管→膀胱→尿道→外部へ
です
その各部位に石ができれば~結石とよびます 今回は尿管内なので尿管結石
今回は猫ちゃんで食欲不振が主訴でした →7歳の去勢の子
時期的に胃腸炎かな、なんて考えておりましたが…
エコーにて重度の尿管拡張がありました
エコーで尿管はっきり見えたらもうかなり拡張していますし水腎症がすごいです
(閉塞した尿管の解除で腎構造がどこまでもどるか回復しうるのかは未知の部分もありますが)
また血液検査ではもちろん腎臓の値も高いです
入院静脈点滴し、飼い主様と相談します
レントゲンで
しっかり結石がありますね
マークの左上です ポチっと
画像ではこのような
1mm程度のはずである尿管が3mmほどに拡張でした
非常に細かい
術後やはり腎臓数値は1回はね上がりましたが
無事退院
現在通院にて経過観察中です
いつからこれだけの尿管拡張があったのかは残念ながら不明なところもありますが
飼主さま猫さんとみんなで頑張っております
株式会社MAH まつばら動物病院は移転します
名称も変わる予定です
詳しい情報は追ってお知らせいたします
今の倍ほどの広さになると思われます
診察室や手術室のスペース拡張をはかります
獣医師 看護師などスタッフを募集しております
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担当 マツバラまで
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12歳ポメラニアン
食欲不振 嘔吐 腹痛
おやつはジャーキーです
とのこと
ふむふむ
血液検査 超音波検査をしました
胆嚢がハローを伴っています
破裂の恐れのある急性胆のう炎と考えられます
→
手術写真です
なんと やはり破裂が起きていました…
これは大変です
肝臓と癒着があるので丁寧に剥離して
胆嚢を胆嚢管から摘出します
胆管をフラッシュして
丁寧に出血がないのかチェックします
術後胆汁性腹膜炎や肝数値上昇など
あるいはDIC(血症板がなくなるようなあるいは消費された非常に危険な状態)リスクありです
が、本ケースは腎臓数値が上がり苦労しました
今現在は術後数日経ち状態は安定しております
あれ、お腹が痛そう 胃腸炎かな!?
ちょっと待てよ、のひやりはっと症例でした
株式会社MAH まつばら動物病院では スタッフ(獣医師含む)の募集をしております
特に夜間勤務できる方歓迎します
夜間の救急手術もあります
力を貸してください
骨折や誤嚥性肺炎、急性膵炎など夜間の地域貢献度は高いと思われます
ぜひ一緒に働いてみませんか
まずは見学でOKです
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担当:松原
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ダックス16歳
食後数時間してから呼吸がおかしい
げっぷのようなしぐさを繰り返す…
なるほど
おそらくあれでしょうとあたりをつけて、
レントゲンです
胃拡張ですね
軽度に捻転もはじまっていそうな感じ
針にて過剰にたまった空気を抜気しますが
この子は昼にも同じ処置をしておりその方法では改善が乏しいようです
ついには意識レベルも下がっていました
このままでは捻転しまわりの臓器の虚血性壊死やエンドとキシンショックで
命の危険にさらされる(本当はもっと機序は複雑)という判断です
血液検査をおこない麻酔リスクの確認
飼主と相談して
手術になりました
手術写真
→
パンパンにふくれて行き場を失った胃液と食渣がありました
胃が拡張しすぎており視野の確保もままならないので
中身を出し、胃壁を腹腔内側に固定しました
今回はベルトループ法でない方法で行いました
16歳の子ですし意識レベルも低いので麻酔管理にも神経を使いました
術後2日目のレントゲンです
経過は良いと思います
あとは肝数値などお腹の中の炎症に起因する数値を
点滴などで補正して退院予定です
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まつばらです
こんばんは!
ワンちゃんが閉経しないってご存知でしたか?
何歳になっても基本的にヒート(生理)は来ます、はい
にわかには信じがたいでしょうか事実です
「先生 うちのこ4歳から出血しないよ。ならなくなったよ」
「うちは以前はその時期は食欲にムラがあったりで苦労したわ
ここ数年はないですね、」
…
なるほど おそらく無出血なだけであり発情はきています(残念ながら
6-8ヶ月に1回発情が来る周期はそんなに加齢により変化はございません
そして女性ホルモンの影響を体が強く受けると
発情の後に出血が続いたり、乳腺の腫れ(乳腺炎)が続くなど
様々な症状が認められます
ヒートの後になかなか本来の調子にならず体が熱く水だけを飲む
食欲がない はもう危険なサイン
この時期は毎年数件そのような症例が来ます
→
そうです
子宮蓄膿症ですね
子宮に感染が起こり膿がたまります
厳密にいえば排膿するタイプと破裂するぎりぎりまで子宮内に膿をためるタイプがあります
第1選択はやはり外科ですね
炎症をおこす菌の塊をお腹の中にもっているので避妊手術とほぼ同様の手技ですので
輸液をして手早く行うがベストです
が、
炎症は体を蝕むと血小板が下がったり (→dicリスク)
腎臓にサイトカインなどの炎症性物質がトラップされて急性腎不全になったりと
いろいろ悪い条件が起こりえます
この前のヒートからなんだか調子が悪い、なんて場合はぜひご来院を!
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備えておくと安心!動物病院スタッフが教える豆知識
「豊洲」駅近郊で小動物の一般診療や夜間救急診療、トリミングなどを行っている「まつばら動物病院」では、飼い主様や動物たちにとって私たち獣医師が『一生のかかりつけ医』となれるよう真摯な対応と信頼関係の構築を大切にしています。
スタッフブログでは、豊洲の「まつばら動物病院」に来院した動物たちの症例や難しい病気を図や写真を用いて分かりやすく解説致します。皆様の大切な家族である動物たちが万が一の事態に巻き込まれてしまったときに役立つ対処法や情報が満載のブログとなっておりますので、もしものときに備えてチェックしておきましょう。